2つの殺意
私は、殺したい奴がいる。
ナイフであいつが刺さっている姿をいつも想像している。
ついに実行に移す時が来たようだ。
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僕は、深呼吸をした。
よし!
覚悟を決め、電話をかけた。
「もしもし、、、、」
言葉がすぐに出てこない。
「もしもし、マサトどうしたの?」
「ユイに今から、大事な話をしてもいい?」
「何?大事な話って」
「、、、、別れよう」
ついに、言ってしまった。
すごく悩んだ結果だ。
ユイは、気が強いところがあるが、僕のことを常に思ってくれて、僕にはもったいないくらいとてもいい彼女だった。
でも、もうときめかない、
僕は、他の人に恋をしてしまったのだ。
このまま惰性で付き合っていてもお互い幸せにならない。
「なんで!!!!!?」
傷つけずに別れる理由を一生懸命考えたが、全く思いつかないので、正直に言うことにした。
他の女の子に恋をしてしまったこと、もうユイじゃときめかないことを告げた。
「ほんとにごめん」
「その女、どこの誰なの!!?」
「言えないよ」
「もしかして、サトミ?」
「、、、、、違う」
「やっぱりあの女か、」
電話が切れた。
その少し後に、友達から結衣がナイフ持って、家を出て行ったと聞いた。
まずい、サトミが殺される。
慌てて、サトミの家に向かった。
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サトミめ、絶対殺してやる!
私は、ナイフを持ち、サトミの住んでいるマンションに向かった。
廊下を歩いているサトミがいた。
「サトミ!!」
「結衣!!なにを持ってるの!!!やめて!!!」
やめてたまるか!私の大事な人を奪ったのだから。
ナイフを突き刺すその瞬間、
「サトミ!!危ない!!」
「どうして、庇うのよ」
マサトのお腹から血がダラダラ流れている。
私は、冷静になった。
正人が死んでしまう。
救急車呼び、マサト抱え込んだ。
「マサト死なないで!!」
その時、サトミの口から微かに
「ふふ、計画通りね」
と聞こえたような気がした。
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私は、ユイが好きだった。
女の私とは結婚はできないのは寂しいがずっと一緒にいてくれる。
そう信じていた。
ユイは、私の全てだった。
しかし、ユイは、アイツと出会って、変わってしまった。
私は、全てを失った。
全ては、マサトという男のせいだ。
私は、殺すために、マサトという男に近づいた。
マサトという男のことは、だいたいわかった。
どういう女に惚れて、惚れた女は、命を張ってでも助けるような人であること。
そしてこの計画を実行した。
ユイとマサトの性格を知り尽くしたからできる計画だった。
著者:ジョナソノフ
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匿名
怖い。。