散歩のアリバイ

ある日のこと、私の大事にしていた100万円の宝石がなくなっていた。

1分ほど鍵を閉めずに出かけていたのであった。

その瞬間に宝石はなくなってしまった。
その時、午後3時だった。

絶対に犯人を見つけてやる。
怪しいと思っている人物がいる。

1週間前、5年ぶりに中学の同級生のタクマから連絡があった。

後で別の友人から聞く所によるとタクマの周りでの金品がなくなることが多いらしい。

タクマに宝石がなくなった日3時に何をしていたのか、問いただしてみた。

そしたらタクマは
「ペットのポチの散歩をしてたんだよ」

本当かどうか確かめるため周辺の人に聞いて回った。

タクマの家の近くの人が
「2時50分くらいかな3時になるちょっと前くらいの時間に餌をポチに餌をあげたよ」
と言っていた。

タクマの家から私の家までは、けっこう離れている。

宝石が盗まれた時間は、3時のことだった。

タクマのポチの散歩していたのはどうやら本当らしい。

タクマは車もバイクも持っていないので、10分で来ることは不可能だ。

タクマは犯人ではなさそうだな。

もう1人怪しい人物がいた。私の隣に住んでいる1人暮らしのケンジという男である。

お金に困っているらしく、少しお金を貸したりしたこともあった。

宝石の話はしたことがないが、隣なので、宝石の話をうっかり聞いてしまうこともあるだろう。

宝石が盗まれた時間に何していたか聞いてみた。

そしたら、ケンジは
「スーパーに買い物に行っていた。」
と言った。

スーパーの店員に確認するとその時間ケンジはいたことが確認されている。

買ったものは、カレーのルーとにんじん、玉ねぎ、肉だったらしい。

またケンジは、
「ちょっと買った食材の袋を置いてたら、にんじんだけなくなってたんだよね」

ちょうど盗まれた時間にスーパーにいたらしいので犯行は不可能だ。

それでも2人とも怪しいと思い、ケンジの家とタクマの家に訪れた。

2人ともの家を行ったことはなかったのであった。

そしたら、犯人がわかってしまった。


それは、タクマの家のポチを見た際に確信した。

ポチはとても大きく、にんじんを美味しそうに食べていた。

そう、ポチは、馬だったのであった。

馬に乗って走れば間に合うはずだ。

ポチの小屋を探してみるとそこには盗まれていた100万円のダイヤモンドがあった。

どうやら、タクマは、ポチの散歩をして、餌をもらい、
その後、タクマはポチの上に乗って、ポチを走らせて、私の家に向かったらしい。

そして、ダイヤを盗んだ後、ケンジの家の前にあったにんじんも盗んで食べさせた後、帰ったみたいだった。

著者:ジョナソノフ

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